2025年02月21日

道しるべ 歩き遍路回想

ア-カイブ記事            公開 : 2013年1月30日

道しるべ(道標) … 目的地までの方向や、距離をしるした立札・石碑など。道案内。

初めての四国歩き遍路に、不十分な地図・情報しか持たなかった私は、12番焼山寺を過ぎてから、道に迷う難儀が起き始めていた。

7日目に泊まった宿で、歩き遍路は地図本四国遍路ひとり歩き同行二人」の携帯なしでは、歩き
続けるのは無理と云われ、一刻も早く入手するようアドバイスを受けた。
その地図本を見せてもらうと、必要な情報が全て載っており納得したが、この地図本を入手出来た
のは、26日後の54番延命寺の売店だった。
この地図本を入手してからは、道に迷うことは少なくなり、宿の予約が楽に出来るようになった。

全行程の3分の2を、バイブル地図本 なしで、なんとか54番延命寺に辿り着いたものだが、それは
遍路道の要所・分岐点にある道しるべのお蔭 だった。

遍路道で出会った道しるべは、大きく三つに分けられた。

1.へんろ道保存協力会の道しるべ  宮崎建樹さんが、赤矢印赤お遍路姿など分かりやすい
 マ-クを考案され、遍路道の整備目的で、個人の労力・資金によって設置し始めたもの。
 道しるべとしてへんろシ-ル道しるべ札立札が使われ、遍路道の分岐点に貼られたり
 設置されており、今の時代のお遍路はこれらの道しるべを頼りに、次の札所へと歩いて行く。

    〈 曲がり角の道しるべ札 〉                  〈 まっすぐ進めの道しるべ 〉











2.昔の道しるべ… 江戸時代から残る石碑で、人指し指が浮き彫りされ、方向を教えている。
 旧遍路道に残った昔の石碑道しるべに出会うと、昔のお遍路と同じ道を歩いている感慨が湧いた。

   〈 手間を掛けた浮き彫り石碑 〉               〈 風雪で字がかすれた石碑 〉











3.現代の道しるべ … 国道の道路標識。四国のみち の道しるべ(石碑、木。)など。

・国道を歩く時に頼りにしたのが、道路標識。
 幹線道路から離れると、地名標識は極端に少ない。
 

・四国を一周する四国のみち は、国土交通省四国が
 設置した最近の道しるべで、石碑・木製の両方が
 あり見易かった。





都市部を離れると、地名表示は少なく、誰かに訊きたくても、人影が見当たらないことが多かった。
その様な時、道しるべだけが頼りとなるが、貼られた小さなへんろシ-ルを見逃してしまったり、
余所者が迷いそうな場所なのに、道しるべは無かったりして、道に迷うことが多々起きた。
逆に、都市部に入ると、1.の道しるべ が無い事が多く、余計な道歩き修業?をさせられた。

*教訓 「いつまでもあると思うな、親と金。」 → 「 いつまでもあると思うな、道しるべ。」  


  • Posted by ボブ at 11:13Comments(0)四国あるき遍路

    2025年02月16日

    歩く 歩き遍路回想

     ア-カイブ記事            公開 : 2013年1月16日

    歩く事が健康に良いとの確信を、ボブのブログ 公開記事「歩かねば」で書いている。
    歩く事で精神を鍛えるのは、四国遍路の1,400Kmを歩き通す歩行行(ほこうぎょう)がその例で、
    NHKラジオ講座 “ 四国遍路を考える ” では、「歩き通す事と云う苦行 を設定し、それに挑戦し、
    人間の可能性を追求して行く。」と、語られていた。

    さらに、「人生とは生きること。挑戦の連続。」・「道は、人生。」・「歩くは、生きる。」・「今まで生きて
    きた過去の人生は、今まで歩いて来た道。 これからの人生に、どのような道を選ぶか?どのように歩くか?は、本人の心掛けで決まる。」などとも云われている。
    しかし、私の四国あるき遍路は、そのような考えや目的を持たず、(人が行っている事を、真似して
    やってみよう。)の軽い気持ちを主として、始めたものだった。

    鳴門がスタ-ト点で、計九十九ヶ所の札所を、交通機関を一切使わずに、道に迷うなどしながらも、
    45日間で1,480Kmを歩き通し終える事が出来、46日目には高野山奥の院にお礼詣りも行えた。

    実際に歩いた道は、昔の人が遍路で歩いた旧遍路道・車社会になって出来た遍路道・国道・トンネル道・一般道・農道・田のあぜ道・山中で迷い歩いた獣道など様々だった。

    歩いた様々な道の中で、思い出に残る道は旧遍路道だが、特に山間部にある険しい修験道として
    使われた古道だった。 そのような道は、12番焼山寺に向かう「へんろ転がし」や、27番神峰寺の
    真っ縦」等など何ヶ所もあって、山の精霊を感じるほど静寂な中、滅多に人とも合わずに金剛杖を
    頼りに、修業を頭に浮かべながら歩いていた。

    喘ぎ喘ぎ大汗をかきながら登り下りと歩く道がほとんどで、12Kgのリュックを重く肩に感じ、捨てればどれだけ楽になるだろうと思い、立ち止まりながら、歩くのはもう嫌だの考えが、頭を占めて来る。
    しかし、険しい山道には車は入れず、他人に頼ることも出来ない場所であり、自分から足を動かさ
    ないかぎり、晩の食事・寝床が得られない事は明白だった。 この修験道では、如何に苦しく辛く
    とも、自ら歩かねば生きるに繋がらない事を、教えられていた。

    歩くは、生きること。」と、遍路で長く続く道を「歩かねば!」と、一歩一歩 踏み出していった。





      


  • Posted by ボブ at 14:22Comments(0)四国あるき遍路

    2025年02月10日

    花ごよみ 二月

    狭い庭を使い、季節を知らせる花が咲く草木をと心掛け、園芸の真似事をしてきました。

    傘寿を超え、やがて何も行えなくなりますが、ブログにアルバムのように記録しておけば、行ってきた細やかな園芸を、いつでも思い出すことが出来そうです。

    花ごよみ 二月 は、鉢植えの 日本水仙 を載せました。

    2013年1月18日に、千葉県きょなん町保田地区で行われていた水仙まつり の見物に出掛け、
    江月水仙ロードで群生する日本水仙を鑑賞してきました。

    その時、土産として買った 日本水仙 の苗を大き目の鉢植えにしたものが、連綿と生き続け
    今の時期に清楚な姿に可憐な花を付け、芳香も漂わせてくれています。

    〈 芳香を放つ 日本水仙 の花 〉



      


  • Posted by ボブ at 13:24Comments(0)植物・園芸