2024年01月01日

時をを刻む

新年を迎え、私が決まって行うのは、窓辺に飾ったこの置時計を動かす事です。

この時計は、古時計のご紹介 その1 で紹介
した、19世紀にフランスで製造されたものです。

高さ55センチ・幅33センチの大きさで、美しく大きなガラスのホヤを取り外し、ゼンマイを捲きます。
ゼンマイを一杯に捲くと、2週間は動き、長針が真上・真下に来ると、済んだ鐘の音で「チン・
チン・チン…」と鳴ります。




普段も動かしたいのですが、万が一ガラスのホヤを割ったりするのが怖く、お正月とハレの日だけ、
動かしています。

駐在で2年半 住んだオルレアンの蚤の市で、ホコリを被り動かなかった時計を見て買い求め、故障原因の部品を別の日に蚤の市で探しだし、分解掃除と調整の結果、150年以上過ぎた時計が、
今でも時を刻むのは嬉しいことです。

置き時計のケースは、若い貴族が釣り上げた
魚を自慢げに持つポ-ズをしており、釣りを行う
私の趣味にあっています。

また、美しく大きなガラスのホヤ ・白磁の
文字盤+ブレゲ針・手作り捲きカギなどが
19世紀の時計として素晴らしく、大のお気に
入りです。

ゼンマイを一杯に捲くと、2週間も動き続けますが、ゼンマイが解けてくると、振り子の動きは
元気を失い、時間に狂いも出て来るのは、
歳を重ねるにつれて弱って行く人間のようにも
思えます。

新年を迎え、この時計を動かす時、私も更に老いの道を進んだ事を、自覚させられます。 
元旦や、冥土の旅の一里塚。 めでたくもあり、めでたくもなし。

昨今は体力の衰えに気付き、フレイルも他人事でなくなってきました。

更にコロナ禍が続く時代、私の寿命が急に切れるかも知れませんが、この置時計はゴミとならず、
後世に伝わっていく事を願うものです。

                                   〈 鍛造で手作りされた美しいカギ 〉


  


  • Posted by ボブ at 00:23Comments(0)時計

    2023年12月09日

    未使用時計

    先週の日曜日(12月3日)、新井薬師の骨董市 に行ってきました。
    関東随一 骨董市 のノボリを掲げた写真を見ており、好天に誘われ出掛けました。
    西武線新井薬師駅から歩いて6分くらいで着き、お寺のお参りを済ませ、境内に陣取った20店ほどを見歩きました。
     
    並んだ骨董品の多くは、瀬戸物・古着・古民具などで、私の興味を引くものがほとんど無く、すぐに
    見終えてしまいました。
    何が 関東随一の骨董市 なのか?分からず帰ろうとしましたが、気を取り直しもう一度を注意深く
    見て回りました。
    すると、径4センチほどの時計が埋め込まれた長方形ガラスが横たわっているのが目に留まり、手に
    取るとズシリと重く、クリスタルガラス製品と分かりました。

    脇に、このクリスタル時計が入っていた商品箱が置いてあり、店の人に断って調べると、 WATERFORD CRYSTAL 社 (アイルランド)の製品で、箱の中には 英文の会社説明・時計の取り扱い説明が入っていました。

    元時計職人の私は、取説を読んで理解出来ましたので、新井薬師お参りの記念にと購入しました。
    家に戻り、ネットで WATERFORD 社を調べると、世界最高級のクリスタル製品の製造会社 と
    あり、時計は取説に従って進めると、問題なく時を刻むようになりました。

    未使用の世界最高級クリスタル時計 が、1,000円 で買えたのは新井薬師お参りのご利益と
    思っています。

         「 クリスタル時計 高さ10センチ 」              「 脇に置かれていた商品箱 」







      


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    2023年07月03日

    115歳の懐中時計

        〈 ウオルサム懐中時計 直径55ミリ 〉              〈 美麗なムーブメント 〉











    写真の懐中時計は、アメリカで 1908年7月5日 に、両親から息子に贈られた懐中金時計 です。

    この懐中時計のケースは、無垢の14金でずっしりと重く、4ピース(胴体・中ブタ・裏ブタ・ガラス縁)が蝶番で一体となり、頑丈な構造です。

    裏ブタを開けると中ブタが現れ、この中ブタに美しい英文筆記体で、下記が刻まれています。
                  David Jones Davies
                         FROM
                   Father & Mother
                        July 5 - 1908
          ( ディヴィド ジョゥンズ ディヴィス へ 父母より 1908年 7月 5日 )

    私は、この懐中時計を26年前にオハイオの骨董市で見つけ、少し値が張りましたが、中ブタの刻字に魅かれて買い取り、私の懐中時計コレクションの仲間に入れました。

    1908年のアメリカと云えば、T型フォ-ドの量産が始まった年ですが、当時の懐中時計は庶民には手が届かない高額商品で、宝石商によって扱われていたと書かれています。

    14金ケ-スに収まっている ム-ブメント は、WALTHAM (ウオルサム)社製 リバ-サイド
    19石
    で、当時の最高グレイドです。
    ゼンマイを巻くと動き出し、111年前の時計 とは思わせない元気な動きで、正しく時間を刻みます。

    14Kのケ-ス裏ブタには、網目模様のようなギョシェ彫りが施され、下部に David のイニシャルの D のデザイン文字が入っており、息子への愛情を込めた特注品であることを示しています。

    111年前の7月5日、この懐中時計が両親から贈られ、受け取った息子の喜びと感謝、そして幸せな家族の光景がありました。

    毎年7月5日近くになると、この懐中時計を取り出し、ゼンマイを巻き動かし、 David も耳を傾けていた チクタク音 を聞きながら、この懐中時計が持ち主の手から離れ、日本まで着いた紆余曲折に想いを巡らせます。









      


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    2023年06月10日

    時の記念日に

    ア-カイブ記事              公開 : 2015年6月10日

    先週の金曜日、英会話クラスの際に、講師のジョンさんから懐中時計の検査を、依頼されました。
    この懐中時計は、お祖父さんからジョンさんに贈られた物で、ケースの裏側に彼のフルネ-ムが
    刻まれています。

    「高級な懐中時計ではない事は、分かっています。 しかし、お祖父さんに贈ってもらった私にとって宝物です。 出来れば動くようにしておきたいのです。」と、検査(修理)を託されました。

    家に戻り調べてみますと、ケースは真鍮ベース+ニッケルメッキ・機械は目覚時計に使われるピン
    レバ-脱進機・文字盤には WESTCLOCK SCOTTY とプリントされていました。

    手持ちの本に、WESTCLOCK 社は米国ジョ-ジア州アテネで、1906年に廉価懐中時計の量産を始め、1920年には日産15,000個製造していたと、記録されています。

    翌日に機械を調べると、長年手入れされず油切れの状態から、歯車の軸を受ける地板に減りが
    見られました。 取りあえず分解掃除をし、元通りに組み立て注油すると動き出しましたが、長く動き
    続きませんでした。

    また分解し、軸受け穴の減った地板を全て補修して、調整後に組立て注油すると、前より力強く動く
    ようになり止まらなくなりました。 これから、毎日動かし様子見をしなが時間調整を行い、ベストの
    状態でジョンさんに返し、彼の喜ぶ顔を見たいと思っています。

    ジョンさんの依頼から、時計記念日 の週に、久しぶりに時計修理の時間を持てました。
    この時計修理をしながら、かっては 時計修理という一つの職業 があり、私も技術者として働いて
    いたのが、クォ-ツ時計の出現 で修理の仕事が無くなり、転職した体験を思い出していました。

    技術の進歩が速い今の時代では、今まであった職業が消える のが、想像以上に起きるのではと、
    考えたりもしました。 例えば、今求められている英語などの外国語の習得には、高性能の携帯同時通訳機が開発され、母国語以外の言葉を習う無駄な時間が省けるようになると、予見する私です。 
                (ジョンさんの仕事が、無くなる話ですが…。) 

            〈 機械の分解 〉                     〈 修理後の機械(ム-ブメント) 〉











                       〈 ジョンさんの懐中時計、直径 5センチ 〉




      


  • Posted by ボブ at 07:05Comments(0)時計

    2023年04月03日

    古時計ご紹介  その9

    今回で、9回目の古時計ご紹介となりました。
    未紹介の古時計達の中から、どれをご紹介するか?迷いながら、選びました。

    1.GE 社 (米) インタ-バル タイマ- 高さ14センチ

    発明王エジソンが設立の電気照明会社をベースに、1892年に誕生のゼネラル(G)エレトリック(E)社は、今では世界最大のコングロマリットです。

    昔のGE社がこのタイマ-時計を製造しており、当時は時計製造がハイテク産業だったことを語っているものです。

    文字盤のGEマ-クに気付き、買い求めました。

    2.ROCKFORD 社(米) 懐中時計 金張りケ-ス 直径50ミリ











    ロックフォ-ド社は、イリノイ州で1873~1915年の間、懐中時計の製造を行っています。
    この写真の時計は1910年に製造された、21石入りの美麗なム-ブメントです。

    裏蓋ケ-スには、アールデコの美しいデザインが彫られています。

    3.ELGIN 社(米) 八角蝶番ケ-ス懐中時計 横幅 45ミリ

    1920年製造の17石ム-ブメントは、14金 八角形
    ケ-スにぴったりです。

    薄型で、持ち歩くには手頃のサイズです。






    4.SCHATZ 社(独) ウエストミンスタ-置き時計 高さ 30センチ

    ウエストミンスタ-のチャイムが鳴る置き時計ですが、レバ-の操作により、3曲を奏でられます。

    その為、曲を奏でる音色棒とそれらを打つハンマ-は8組となっています。(通常は4組)

    ウエストミンスタ-のチャイムが鳴るこの置き時計は、15分毎に曲を奏でますので、普段は動かさないようにしています。

      


  • Posted by ボブ at 11:10Comments(0)時計

    2023年03月05日

    古時計ご紹介 その8

    今回のご紹介は、クォ-ツ ム-ブメント の古時計です。
    私の収集対象は機械式古時計ですが、クォ-ツ時計も幾つか家にありました。

    1.SWISS ARMY 提げ時計 直径46ミリ

    ’ 95年11月~ ’ 98年12月とオハイオで働いた職場を去る時に、同僚たちが贈ってくれました。

    書斎の机の上に置き、時々の電池交換だけで
    25年も正確に時を刻んでいます。

    ケ-スの裏側に、職場名・働いた期間が彫られ
    ており、この時計を手にする度に、オハイオの
    現地人同僚を、思い出させてくれます。



    2.バニキン壁掛け時計  直径20.5センチ
     〈 バニキンは、CLOCKを教えています。〉        〈 ウサギが沢山の絵柄 〉











    ROYAL DOULTON 社のボ-ンチャイナ絵皿に、クォ-ツ時計を組み付けた掛け時計。

    裏側に、「学ぶことは、楽しい時間に違いない。」などと、英文で書かれています。
    新品で買っても、高価でないことが分かりますが、骨董市で買い求めた思い出がある時計です。
     *うさぎ雑貨のラパンHP 
      http://www.e-lapin.com/?mode=cate&cbid=104005&csid=2

    3.片手鍋 壁掛け時計 直径 10センチ

    アメリカで実際に使われていた片手鍋です。
    中央に穴を開け、クォ-ツム-ブメントを取付けています。

    時刻文字は、鍋底に接着してあります。

    黒い鍋に、金色の文字・針はよく似合います。

    台所の壁に掛け、この掛け時計も18年使い
    ました。 (分解掃除を何回かしました。)


    4.柱掛け時計 高さ28センチ

    オハイオのダブリンで、ドライブ中にガレ-ジ
    セ-ルを見つけ、10ドルで買いました。

    母親アヒルが、バスケットの中の卵を温めている微笑ましい絵柄です。

    クォ-ツは、昔のタイプで作動音が大きいです。
    解掃除を繰り返し20年以上使い、時間が合わなくなってきてクォ-ツムーブメントを交換し、
    今でも使い続けています。


    クォ-ツ時計の出現で、時計修理の職を失った私は、、職業を変えざるを得なくなり苦労しましたが、多くの経験を積むことが出来、結果的に楽しい人生を送る事が出来ました。


       


  • Posted by ボブ at 22:25Comments(0)時計

    2023年02月20日

    古時計ご紹介 その7

    ア-カイブを行うボブのブログでは、毎月単位で、過去記事の虫干しを行っています。
    毎月、集めた時計の写真を見られるように、古時計ご紹介 その12 まで、紹介を続ける予定です。


    セイコ- コロナ目覚時計 2石入り

    セイコ-社で、長年製造され続けた目覚時計。
    40年以上前に、テンプ軸受に宝石2個を使用した、
    耐久性ある名機です。

    今までに、私が数度の分解掃除を行っており、
    今でも具合よく動きます。

    釣りに出掛けるなどで早起きの時、使っていますが、
    チクタク音が大きく、寝室の外に置いて使います。


          〈 ウオルサム 懐中時計 〉                    〈 ム-ブメント


    WALTHAM 社 (アメリカ) クレセント 21石  5姿勢調整 1926年製造
    鉄道時計仕様・ モンゴメリ-ダイアル・針合わせは、レバ-セット。
    k14 金張りケ-ス 直径 50ミリ。 美麗な懐中時計。 正確に動きます。

            〈 イリノイ 懐中時計 〉                 〈 ディスプレイ ケ-ス 裏側

    ILLINOIS 社 (アメリカ) バンスペシャル 21石 6姿勢調整 1922年製造
    鉄道時計仕様・針合わせは、レバ-セット。
    ニッケル ケ-ス 直径50ミリ。 ウラブタにガラスが入った、美麗なム-ブメントをいつでも見れる
    嬉しいディスプレイケ-ス。 正確に動きます。 


    Seth Thomas 社 (アメリカ) 日巻き 置き時計
    1810年に、クロック製造を始めたセス ト-マスは、
    もとは家具指物師でした。
    この置時計は、桜の木をくり貫いたケ-スで、セス
    ト-マスの木への愛着が伝わる、置き時計です。

    高さ 9.5センチ 幅 11センチ 分解掃除済。 
    動きます。


    集めた 古時計 を掌にし、かっての持ち主とその時代に想いを馳せるのは、私の楽しい時間です。
      


  • Posted by ボブ at 10:46Comments(0)時計

    2023年02月13日

    古時計ご紹介 その6

    ボブのブログ テ-マ記事引出し 「時計」 で、趣味で集めた古い時計の写真を紹介していますが、
    アーカイブ化を行うことによって、紹介済の古時計たちを再び見て楽しめています。

    ツインベル 目覚し時計
    文字盤に、戦闘機の空中戦の絵があります。
    3時横左下にある秒針を、円盤でプロペラに
    見せ、時計が動くと回ります。

    ケ-スにROBERTSHOW CONTROLS 社
    LUX TIME DIVISION テネシ-州 レバノン
    と、プレスされています。

    古時計ご紹介 その1古時計ご紹介 
    その5
    で紹介の時計と、同じメ-カ-製です。
    高さ 15センチ 動きます。













    商館時計 … 明治維新を前に開港した横浜に、欧米人の居留区があり日本人相手の商売を
             する商館が並びました。
             その時代にスイスから輸入された カギ巻き銀側懐中時計 です。
    ウラブタにガラスが入っており、機械一面に施された彫りとブル-イングされたネジ頭などの美麗な
    機械を、いつでも見て楽しめます。 直径 45ミリ、動きます。
    磁器文字盤+ブレゲ針、ラチェット付巻き鍵など、150年ほど前の最高仕様の時計です。













    スイス NEWCOME 社製 懐中時計 15石 文字盤と機械にクロノメ-タ-の文字。
    40年以上前に買った、コレクション第1号。 時間も良く合い、標準時計として使いました。
    ステンレスケ-ス 直径55ミリ 正確に動きます。













    ドイツ KIENZLE (キンツレ)社製 オルゴ-ル付 置時計 7石
    ドイツ製らしく、しっかりした機械(ム-ブメント)。小さなオルゴ-ルの音響を考え、ウラブタに工夫。
    高さ 85ミリ 横幅 80ミリ。 センスの良いケ-スデザイン。 動きます。

    求めた古時計を掌にし、かっての持ち主とその時代に想いを馳せるのは、私の楽しい時間です。 
    一方で、ブログ記事で紹介した古時計たちを、ア-カイブ化で簡単に見るのも楽しい事です。
      


  • Posted by ボブ at 14:30Comments(0)時計

    2023年02月06日

    古時計ご紹介 その5

    ア-カイブを行うボブのブログでは、毎月単位で、過去記事の虫干しを行っています。
    毎月、集めた時計の写真を見られるように、古時計ご紹介 その12 まで、紹介を続ける予定です。


    アメリカ国旗がデザインの、目覚時計です。

    ケ-スにROBERTSHOW CONTROLS 社
    LUX TIME DIVISION テネシ-州 レバノン
    と、プレスされています。

    古時計ご紹介 その1 で、最初に載せた
    二つの目覚時計も、同じメ-カ-製です。

    高さ 15センチ 動きます。



    KALTRON 社 スイス製 17石インカブロック

    モンゴメリ-ダイアル
    文字盤に、汽車の絵のプリント。
    裏蓋に、特急列車のカ-ヴィング。

    鉄道ファン好みの懐中時計です。

    直径 50ミリ 正確に、動きます。




    MINERVA 社 スイス製 
    クロノグラフ (ストップウオッチ機構)

    二重の裏蓋を開けると、美しい複雑な機構。

    裏蓋には、NHK の打刻。

    40年以上前に、中古品で購入したお宝。

    直径 50ミリ 正確に、動きます。



    セイコ-社製 オルゴ-ル目覚時計

    高さ 17 センチ 幅 13センチ

    オルゴ-ル部分の機械が大きく、ゼンマイも
    長いため、長い時間を鳴ります。

    分解掃除済。 動きます。




    求めた古時計を掌にし、かっての持ち主とその時代に想いを馳せるのは、私の楽しい時間です。

      


  • Posted by ボブ at 22:35Comments(0)時計

    2023年02月01日

    古時計ご紹介 その4

                        ア-カイブ記事            公開 : 2015年6月19日

    先週の6月10日は 時の記念日 で、時計修理の職業を失った体験を思い出し、「時の記念日に」の記事に書き述べました。 

    今回の古時計ご紹介は、3年間住んだオハイオ州の思い出につながる古時計を、並べました。

    1.旅行用ミニ置時計 (右)











    左の写真 黄色文字盤の目覚時計は、古時計ご紹介 その1で紹介しています。 今回紹介するのはミニ置時計で、大きさの実感として並べました。 高さ 4.5センチ 夜光文字・針

    ミニ置時計は、ニュ-ヘヴン クロック社 製造で、文字盤にTIP TOP TRAVELER と書かれて
    います。 TIP TOP は「最高、頂上」の意味だそうです。 

    2.NAWCC コンベンション記念時計











    文字j版の時刻 8時から4時までの分に、CLEAVELAND が入り、他に NAWCC OHIO 等が
    プリントされています。
    ピンレバ- ウォッチ 直径 5センチ 動きます。

    NAWCC とは、アメリカ全土 時計収集家 協会 のことで、この時計は1975年にオハイオ州
    クリ-ブランドで定期総会が開かれた際の記念時計でした。
     
    私は、オハイオのアンティ-ク マ-ケットでこの時計を買い、ディ-ラ-の人にNAWCC について
    教えてもらい、すぐに入会し活動への参加で、貴重な体験をする事が出来ました。

    3.コロンバス社 懐中時計 直径 5.5センチ


    COLUMBUS WATCH 社製 懐中時計 金張り 5P構造ケ-ス 出テンプ 1885年製造

    NAWCC の集会では、各会員が古時計のコレクションを展示し、またそれらの売買も行う場にも
    なっていました。 
    この懐中時計も、その集会で購入したものですが、オハイオ州の首都 コロンバス の名が入っている
    懐中時計は、オハイオ滞在の良い記念となるものでした。

    4.デミハンタ-ケ-ス 懐中時計


    American Waltham U.S.A.社製 TRAVELER 7石 デミハンタ-ケ-ス 1905年製造

    懐中時計ケ-スの5ピ-ス構造では、時刻を見る時は、上蓋カバ-を開かねばなりません。
    上蓋カバ-を開けずに、時刻を見れるよう中央をくり貫き、そこに透明ガラスをはめ込み、その回りに時刻版を刻みました。

    上蓋カバ-を開くと(写真右)、透明ガラスに合わせた短針が、短くなっているのが分かります。

    5.婦人用 提時計 直径 3.5センチ











    スイス LOCLE 社 銀ケ-ス 提げ時計

    アメリカの国道 ル-ト66 の標識に似たデザインで、気に入って購入しました。
    アメリカ製の提げ時計と思っていましたが、スイス製でした。 しっかりした銀ケ-スには花柄をメインに細かな彫刻がされています。
    中蓋には、Albert Yacot No.14496 の打刻があり、かっての高級品と思えます。


    これらの古時計を手にすると、それぞれ購入したアンティ-クショ-・NAWCCのマ-トなどの会場が思い出され、懐かしく楽しい気分にさせてくれます。




      


  • Posted by ボブ at 11:40Comments(0)時計

    2023年01月29日

    古時計ご紹介 その3

                      ア-カイブ記事             公開 : 2012年1月12日

    以前は、随時の時刻を知るには時計が必要でしたが、現在は家電や携帯電話などに時計機能が
    付き、時計を持たずとも不自由しない時代です。
    使われなくなった機械式の古時計は、価値を知るコレクタ-が集め、宝物として扱っています。

    求めた古時計を掌にし、かっての持ち主とその時代に想いを馳せるのは、私の楽しい時間です。

    Westclock 社 Big Ben 目覚時計
    左は、古時計ご紹介 その2 で紹介済みの
    Big Ben の夜光付き黒文字盤の品です。
    1910年に初発売の、大きく重い目覚時計です。 高さ15センチ、直径14センチ、重さ800g。

    右の小さい時計は、Big Ben のミニ製品で、Baby Ben の名称です。
    高さ8センチ 直径7センチ
    Big Ben が、あまりに大きく重いため、使い易いミニ製品の登場となったものです。
    分解掃除済み。 時間正しく動きます。


    ELGIN WATCH 社 アメリカ 
    No.349 21石 1884年製造

    鉄道時計仕様・ モンゴメリ-ダイアル
    金張りケ-ス ウラ蓋にギョシェ+馬の彫り
    直径 55ミリ
    出テンプ 5P調整 
    地板全般に、美しいエングレ-ビング。

    美麗な懐中時計。

    動きます。




    INGERSOLL 社 アメリカ
    ワン ダラ- ウオッチ YANKEE
    ピンレバ-脱進機ム-ブメント

    1896年に、実際に1ドルの定価で売り出され
    1898年には、年間100万個の販売。

    中身の機械は安物ですが、1年間保証付きで、大衆が買い求めました。
    当時の1ドルは、現在の3~4千円くらいと考え
    られます。
    動きます。



    PHINNEY-WALKER 社 スイス
    オルゴ-ル目覚時計 幅11センチ 高さ6センチ

    オルゴ-ルを、初めて時計に組み込んだ
    スイス時計産業。
    小型のム-ブメントですが、音響効果が良く、
    目覚ましとして、十分に使えます。

    分解掃除済み。 動きます。



    それぞれの時計は、かっての持ち主と、ある時代を共に生き抜きました。
    持ち主たちがが、時間を大切に生き、時間を知らせる時計を大事に扱ったことが、今でも動き、良い
    外観状態であることから、伝わってきます。

      


  • Posted by ボブ at 10:14Comments(0)時計

    2023年01月14日

    古時計ご紹介 その2

    アメリカの時計産業は、1800年初期にEli Terry 社が、クロック(置き・掛け時計)の量産を
    始め、1850年代にWaltham 社が、ウオッチ(懐中時計)の量産スタ-トをしています。
    時計製造は、当時のアメリカでは ハイテク産業 としてメ-カ-が次々に出現し、時計産業は
    興隆し、やがて多くのメ-カ-による競争期へと進みます。

    1880年~1910年が、アメリカ時計産業の繁栄期で、質・量ともに世界一の生産を行っています。
    今回は、この時代に製造された古時計を、ご紹介します。



    Westclock 社 Big Ben 目覚時計
    1910年に発売の、大きく重い目覚時計です。 
    高さ15センチ、直径14センチ、重さ800g。

    ビッグベンの名称は、イギリスへのノスタルジアからと伝わっています。
    発売後、大ヒットし 「アメリカ中を,起こした
    ビッグベン
    」 と言われています。

    分解掃除済み。時間正しく動きます。



    AMERICAN WATCH 社 
    カギ巻き 銀ケ-ス懐中時計 直径 55ミリ 
    出テンプ 1873年製造

    ウラ蓋を開き、付属のカギでゼンマイを巻き
    ます。
    時刻合わせは、文字盤側の蓋を開き、カギを
    長針の上にある角部にあて、針を回します。

    動きます。





    HAMILTON 社 
    RAILWAY SPECIAL 992B 21石
    精度が高く、信頼性のある鉄道時計製造で
    有名なハミルトン社。

    この鉄道時計は、さらに精度アップの高級品。
    直径50 ミリ

    正確に、動きます。







    Seth Thomas 社 8日巻き 置き時計
    1810年に、セス ト-マスはEli Terry 社を
    買い取り、クロック製造を始めています。

    彼は、もとは家具指物師で、彼の木への愛着が
    伝わる、置き時計です。
    ウオルナットの美しい木をくり貫いたケ-スで、
    温もりを感じます。

    高さ12センチ。分解掃除済み。 動きます。


    アメリカに時計産業が存在したことを知らない人が、いるかと思いますが、日本は時計技術・知識を、アメリカより学んでいます。 所持する「標準時計技術読本」は、米国時計学会日本支部編となっています。

      


  • Posted by ボブ at 10:30Comments(0)時計

    2023年01月07日

    古時計

                          ア-カイブ記事      公開 : 2011年7月12日

    今の一般時計は、水晶(クオ-ツ)振動子と電子回路主体のム-ブメント(動作機構)を使用し、
    電池で動くクオ-ツ時計です。
    この時計の出現は、わずか30年ほど前ですが、時間精度は高く、電池交換以外ほとんど修理が  不要なことから、時計店の修理ビジネスが失われ、町の時計店の多くが消えて行き、修理技術者は転職を、余儀なくされました。

    クオ-ツ時計出現前の一般時計は、人の手でゼンマイを巻き、1日に20秒ほどの誤差は許される
    機械式時計でした。
    当時の時計は、持ち主にとって高価な貴重品であり、定期的に分解掃除に出し、宝物のように大事に扱われていました。 
    機械式時計は、ゼンマイが一杯巻かれた時は、元気良く動き正確な時を刻み、次第に力弱い動きとなり遅れが出ました。 長い間使っていると油が切れて、正確に動かなくなり、落とすと天芯が折れ  完全に動かなくなったものですが、これらは何か命を持ったものの様にも思えました。

    9年ほど前、平井堅が歌う「大きな古時計」が流行りましたが、古時計が持ち主と人生を共に歩んだ歌詞の内容に、誰もが共感を覚えたのではないでしょうか? 

    私は、人間味を感じる機械式時計が好きで、骨董市でホコリを被っている古時計を    見つけると、かわいそうに思い、ついつい買ってしまいました。
    時々それらの一つを取り出して、かっての持ち主が、その時計と共にどの様な人生を  歩んだのか?などに思いを馳せ、手入れの時を過ごしています。

    気が付いてみると、今の私は、彼らと同じように、世の中で使われないものとなっていました。














    追記 : 2023年1月7日
    この記事を公開してから、もう12年もの時が流れました。
    クォ-ツ時計の出現で、機械式時計の修理技術者だった私は、30歳を前に職業替えをせざるを
    得ませんでした。

    今の時代では、自動車産業のEV化で、様々な職種で大きな影響が出てきます。
      


  • Posted by ボブ at 10:55Comments(0)時計

    2023年01月01日

    時を刻む

    新年を迎え、私が決まって行うのは、窓辺に飾ったこの置時計を動かす事です。

    この時計は、古時計のご紹介 その1 で紹介
    した、19世紀にフランスで製造されたものです。

    高さ55センチ・幅33センチの大きさで、美しく大きなガラスのホヤを取り外し、ゼンマイを捲きます。
    ゼンマイを一杯に捲くと、2週間は動き、長針が真上・真下に来ると、済んだ鐘の音で「チン・
    チン・チン…」と鳴ります。




    普段も動かしたいのですが、万が一ガラスのホヤを割ったりするのが怖く、お正月とハレの日だけ、
    動かしています。

    駐在で2年半 住んだオルレアンの蚤の市で、ホコリを被り動かなかった時計を見て買い求め、故障原因の部品を別の日に蚤の市で探しだし、分解掃除と調整の結果、150年以上過ぎた時計が、
    今でも時を刻むのは嬉しいことです。

    置き時計のケースは、若い貴族が釣り上げた
    魚を自慢げに持つポ-ズをしており、釣りを行う
    私の趣味にあっています。

    また、美しく大きなガラスのホヤ ・白磁の
    文字盤+ブレゲ針・手作り捲きカギなどが
    19世紀の時計として素晴らしく、大のお気に
    入りです。

    ゼンマイを一杯に捲くと、2週間も動き続けますが、ゼンマイが解けてくると、振り子の動きは
    元気を失い、時間に狂いも出て来るのは、
    歳を重ねるにつれて弱って行く人間のようにも
    思えます。

    新年を迎え、この時計を動かす時、私も更に老いの道を進んだ事を、自覚させられます。 
    元旦や、冥土の旅の一里塚。 めでたくもあり、めでたくもなし。

    昨今は体力の衰えに気付き、フレイルも他人事でなくなってきました。

    更にコロナ禍が続く時代、私の寿命が急に切れるかも知れませんが、この置時計はゴミとならず、
    後世に伝わっていく事を願うものです。

                                       〈 鍛造で手作りされた美しいカギ 〉


      


  • Posted by ボブ at 07:16Comments(0)時計

    2021年12月08日

    掛け時計 ムーブ交換 その2

    タイトル 「掛け時計 ムーブ交換 」 は、「それぞれに 思い出が詰まった三つの壁掛け時計に、
    クォ-ツ ムーブメント(駆動部)を交換をし、再び正確な時を刻む時計にした。」 記事の表題です。

    今回は 木枠 壁掛け時計 ム-ブ交換 その2 です。

    掛け時計 ムーブ交換 その1 で、
    「 私が高校生の時、時計職人の父が時計修理の店を開き、私は長男として手伝わざるを得なく、
    大学進学への金もなくズルズルと、家業に入るようになった。  やがて CLOCK (掛け時計・
    目覚時計)
    を手始めに時計修理技術を習得し、30歳まで時計修理を生業とした。」 と、私の
    社会へのスタ-トを紹介しています。

    今回の 木枠 壁掛け時計 は、50年ほど前 時計職人の私が、何度か修理をしていました。

    戦後しばらくは、1週間に1回 ゼンマイを巻く柱時計が使われていましたが、1ヶ月巻き柱時計が
    現れ、追って電池で動く掛け時計が家庭で使われ始めました。

    セイコ-・シチズン・リズム社などが、競って電池掛け時計を売り出し、ゼンマイを巻く煩わしさがないことから、多くの家庭で受け入れられました。

    これらの電池掛け時計は、定期的な電池交換・分解掃除が必要でしたが、ほとんどの家では時間が合わなくなるまで、何もしないものでした。
    その結果、アナログ機械の摩耗・電池の液漏れなどで、正確な時を刻めなくなり、時計寿命を短くしていました。

    今回紹介の 木枠 壁掛け時計 も、何回か修理に来ましたが、持ち主は修理に出している間は
    時間を見るものが無い不便さから、ついに修理は待たず、新しい掛け時計の購入としたものでした。

    そのお客さんが、「捨てて下さい。」と置いていきましたが、ログハウス風のデザインの木枠ケ-スは
    しっかりしており、捨てるには忍びず保管していました。

    やがて、クォ-ツ ムーブメント の掛け時計の時代となり、部品としてムーブメントを購入できるように
    なり、保管しておいた木枠ケースに組み込み リストア 出来、使えるようになりました。

    初期のムーブメントは、分解掃除が出来ましたので、定期的に行ってきた結果、20年近く使い続け
    られましたが、最近は時間が合わなくなってきたため、2度目のムーブメント交換 となりました。

    今回の 木枠 壁掛け時計 のムーブメント交換をしながら、時計職人の私が仕事を通して、世の中の
    技術の進歩
    それらに伴った職業の変化翻弄された生き様 などを、思い起こした次第です。

    今は、自動車産業ではガソリンから電気EV)へと、ドラスチックな切り替えが始まりつつあります。
    この先、今の職業から新しい分野の仕事に、移らざるを得なくなる人たちが、予見されるものです。

                  〈 リビングで使用中の 木枠 壁掛け時計 28 X 33センチ 〉








      


  • Posted by ボブ at 14:42Comments(0)時計

    2021年10月23日

    掛け時計 ムーブ交換 その1

    タイトル 「掛け時計 ムーブ交換 」 は、「それぞれに 思い出が詰まった三つの壁掛け時計に、
    クォ-ツ ムーブメント(駆動部)を交換をし、再び正確な時を刻む時計にした。」 記事の表題です。

    その1.として、1. ロイヤル・ ドルトン絵皿時計 です。

    骨董市で、動かずホコリを被ったこの絵皿時計(直径20センチ)を見つけ、絵柄が気に入り買いました。

       〈 ロイヤル・ドルトン絵皿掛け時計 〉            〈 子ウサギ達がCLOCKを勉強 〉











    皿時計の中心に描かれた絵は、 CLOCK と書かれた黒板の前に バニキンズ(ウサギ) が立ち、
    生徒の子ウサギたちに、時計・時間を教えており、上部には THE BUNNYKINS TEACHING CLOCK と書かれています。
    皿の裏側には Learining can be hours of fun ・・・ 等と、プリントされています。

    私が高校生の時、時計職人の父が時計修理の店を開き、私は長男として手伝わざるを得なく、
    大学進学への金もなくズルズルと、家業に入るようになりました。  やがて CLOCK(掛け時計・
    目覚時計)
    を手始めに時計修理技術を習得し、30歳まで時計修理を生業とし働きました。

    しかし、30歳を前に、修理が不要なクォ-ツ時計が市場に出始め、私はアナログ時計修理の仕事は激減・消滅すると予測させられました。 ( 実際に、30歳で転職しています。)

    この絵皿時計は購入後、ムーブメント(ドイツ製)を直そうとしましたが、分解が出来ず、ムーブメントも特殊仕様で、そのままとなっていました。

    今回、日常使っている二つのクォ-ツ掛け時計も、調子が悪くなってきたことから、ムーブメントの
    新品交換を考え、御徒町駅近くの 五十君(イギミ)商店 に行き、ムーブメント3個を購入しました。

    家に戻りムーブメントの交換・微調整をしましたら、 絵皿掛け時計として修復でき、私の書斎で正しい時を刻むようになりました。

    久しぶりに時計修理のまね事をしながら、長男ゆえに時計修理業に入り、やがてクォ-ツ時計出現で職業を変えざるを得なかった半生を、思い出したものでした。

      


  • Posted by ボブ at 10:46Comments(0)時計

    2020年06月09日

    時計の価値

    6月10日は 時の記念日 で、かっては時計に関連した番組が放映されていましたが、今の時代は 時の記念日 を話題にした報道は、無くなっています。

    一方、新聞・雑誌などの広告媒体には、時計好きと云われる日本人向けに、高額な腕時計の宣伝が常に大きく載っています。
    高額時計の多くには、時刻を知る以外の機能が付いた複雑時計 や、ムーブメント(機械)の中身を
    見せる スケルトン時計 などもあります。

    ある広告には、「身に着けている腕時計で、その人物のステ-タスや感性が表せられる。」 「高級
    腕時計を買わない人生なんて、もったいない。」 などと、謳われています。

    そのせいか、現役のサラリ-マンの中には、高額と思える大きな腕時計を他人に見えるように腕に
    している人達が、見受けられます。  ( アホくさく、眺めています…。)

    かなり前 従弟が現役だった時に、見慣れぬ複雑そうな時計を、腕にはめているのに気付きました。
    私が「腕から外して、見せて欲しい。」と頼んだところ、「普通の腕時計をしていると、部下に馬鹿に
    されるので、高級時計に見えるこの腕時計をはめているんです。」 「もと時計修理のプロの貴方に
    見せれば、すぐに偽物とばれてしまいます。」と白状しました。

    それを聞き、今の時代は腕にはめた時計で、その人のステ-タスや感性が判断されるのか?と、
    驚かされました。

    私が身に着ける腕時計は、税込み1080円で購入した CASIO クォ-ツ腕時計ですので、今の
    人達からどの様な判断をされるのか?とも疑いますが、私自身はどの様な判断をされても構わない所存です。

    いまの三代目の CASIO クォ-ツ腕時計 は、時間は正確・ 文字盤は見易く・付けては腕に軽く・
    1年に1回ボタン電池を交換すれば済み(自分で出来る。)など、とても気に入っています。

    まさに Simple is best. Value for money. です。

                       〈 愛用のクォ-ツ腕時計 1,080円 〉





      


  • Posted by ボブ at 18:20Comments(0)時計

    2017年10月10日

    ピッタシ カンカン

    甥っ子二人が、昨年と今年に相次いで学業を終え、それぞれ社会人としてスタ-トしていました。

    二人を育て上げ、巣立たせた両親のご苦労を労う食事会を、延び延びとなった昨日(10月9日)、
    上野 東天紅で行いました。

    勤務地が遠い一人は不参加となりましたが、甥っ子二人に記念品として私の古時計コレクションから 鉄道時計 を選び、この機会にプレゼントしました。
    以前に、我が家に遊びに来た二人にコレクションを見せていますが、その時に欲しがったのを思い
    出し、社会人スタ-トへの記念品として贈ったものです。

    贈る前に、二つの鉄道時計の分解掃除をしますと、共に元気よく動き、正確な時間を刻むようになりました。

    金張りケ-ス入り 1926年製造 ELGIN社 鉄道時計 21石 5姿勢調整 レバ-セッティング
    の仕様は、最高級グレイドの鉄道時計 であり、鉄道時計マニアにとっては垂涎モノのはずです。

    贈るにあたり、サイズにあった容器に入れた方が安全と思い、百均ショップで探しましたら、ピッタリ
    サイズのハ-ドケ-スが見つかりました。

    このケ-スは、少し押しても凹むことはない丈夫な箱(カン)で、しかも蝶番の蓋付きとなっており、
    鉄道時計のストレ-ジ用にはピッタシでした。

    百均ショップ様々の気持ちとなり、216円で購入の二つの箱(カン)を眺めて、ピッタシ カンカン の言葉が頭に浮かんだものでした。

         〈 ケースに収まった鉄道時計 〉                    〈 ケ-ス本体 〉











                      〈 贈ったエルジン社 鉄道時計 直径6センチ  〉




      


  • Posted by ボブ at 21:52Comments(0)時計

    2013年08月14日

    PASTIME(パスタイム)

    吉祥寺に、店名がMasa’s Pastime (マサズ パスタイム)のアンティ-ク ウオッチ ショップ
    あり、質の高い古時計修理・懐中時計販売・豊富な情報で、古時計収集家の間で知られています。

    英辞書に、 Pastime は、 ①.余暇を楽しく過ごす娯楽。 ②.気晴らし。 とあり、
    語源は Pass Time として、①. 時間を過ごすこと。 と、説明されています。

    Masa’s Pastime は、「マサの娯楽」とも訳せ、オ-ナ-のマサさん がアンティ-ク ウオッチ
    ショップ の経営を、趣味・娯楽の範疇で行っている様にも思え、羨ましく感じます。

    Masa’s Pastime の店は、吉祥寺に移る前は久米川にあり、マサズ・ジャンクヤ-ド の店名で、
    古時計販売・修理を行っていました。 この店が良質の古い懐中時計の宝庫として、趣味の専門誌に紹介され、私は20年ほど前に店を訪れています。
    購入予定はないと断って店を見せてもらいましたが、親切に貴重な懐中時計の数々を見せてくれ、
    帰りにはアメリカ鉄道時計の歴史資料も、頂いています。

    この久米川店行きは、アメリカ駐在の一時帰国の時で、もらった鉄道時計歴史資料から、かっては
    アメリカに世界一の時計産業があった事を知り、帰米後すぐに N A W C C (国際 ウオッチ・クロック 収集家 協会)のオハイオ 23支部に入会し、二月に1度ほど開かれる集会に必ず参加して、多くの古時計や資料の収集を行うことが、出来ました。

    平行して、休日には時間を作り、アンティ-ク モ-ルやアンティ-ク ショ-にも出掛け、古時計の
    物色をしましたが、NAWCC の集会で購入出来た質の高い古時計と同等の品は、滅多に並んで
    いませんでした。
    あの20年前に、マサズ・ジャンクヤ-ドからアメリカの鉄道時計資料提供が無ければ、NAWCC に入会しておらず、従って現在保有の古時計の数々も入手出来ていなかったものと、思っています。

    Bob’s Pastime (私の、楽しく過ごす趣味の時間。)の一つは、集めた古時計・オルゴ-ル
    などの手入れをしながら、かっての持ち主とその時代に想いを馳せることです。

       〈 ウオルサム 鉄道時計 ダブルハンド 〉            〈 クレセント 21石 6 P調整 〉













     〈 ハミルトン 鉄道時計 レイルウエイ スペシャル 〉            〈 992B 21石 6 P調整 〉














      〈 ハワ-ド鉄道時計 モンゴメリ-ダイアル 〉              〈 19石 5 P調整 〉














    写真以外に、エルジン社・イリノイ社・ハンプデン社などの鉄道時計を集めています。  


  • Posted by ボブ at 11:05Comments(0)時計