2017年06月09日

時の記念日の頃に

ア-カイブ記事              公開 : 2015年6月10日

先週の金曜日、英会話クラスの際に、講師のジョンさんから懐中時計の検査を、依頼されました。
この懐中時計は、お祖父さんからジョンさんに贈られた物で、ケースの裏側に彼のフルネ-ムが
刻まれています。

「高級な懐中時計ではない事は、分かっています。 しかし、お祖父さんに贈ってもらった私にとって宝物です。 出来れば動くようにしておきたいのです。」と、検査(修理)を託されました。

家に戻り調べてみますと、ケースは真鍮ベース+ニッケルメッキ・機械は目覚時計に使われるピン
レバ-脱進機仕様・文字盤には WESTCLOCK SCOTTY とプリントされていました。

手持ちの本に、WESTCLOCK 社は米国ジョ-ジア州アテネで、1906年に廉価懐中時計の量産を始め、1920年には日産15,000個製造していたと、記録されています。

翌日に機械を調べると、長年手入れされず油切れの状態から、歯車の軸を受ける地板に減りが見られました。 取りあえず分解掃除をし、元通りに組み立て注油すると動き出しましたが、長く動き続きませんでした。

また分解し、軸受け穴の減った地板を全て補修して、調整後に組立て注油すると、前より力強く動く
ようになり止まらなくなりました。 これから、毎日動かし様子見をしなが時間調整を行い、出来ればベストの状態でジョンさんに返し、彼の喜ぶ顔を見たいと思っています。

ジョンさんの依頼から、時計記念日の週に、久しぶりに時計修理の時間を持てました。
この時計修理をしながら、かっては時計修理という一つの職業があり、私も技術習得をして従業していたものの、クォ-ツ時計の出現で修理の仕事が失われ、転職した体験を思い出していました。

技術の進歩が速い今の時代では、今まであった職業が消えるのが、想像以上に起きるのではと、
考えたりもしました。 例えば、今求められている英語などの外国語の習得には、高性能の携帯同時通訳機が開発され、母国語以外の言葉を習う無駄な時間が省けるようになると、予見する私です。 
            (ジョンさんの仕事が、無くなる話ですが…。) 

        〈 機械の分解 〉                     〈 修理後の機械(ム-ブメント) 〉











                   〈 ジョンさんの懐中時計、直径 5センチ 〉






  


  • Posted by ボブ at 06:46Comments(0)時計