2018年01月01日

時を刻む

新年を迎え、私が決まって行う事として、窓辺に飾った置時計を動かします。


この時計は、古時計のご紹介 その1」で紹介
した、19世紀にフランスで製造されたものです。

高さ55センチ・幅33センチの大きさで、美しく大きなガラスのホヤを取り外し、カギでゼンマイを捲きます。
ゼンマイを一杯に捲くと、2週間は動き、長針が真上・真下に来ると、済んだ鐘の音で「チン・
チン・チン…」と鳴ります。



普段も動かしたいのですが、万が一ガラスのホヤを割ったりするのが怖く、お正月とハレの日だけ、動かしています。

オルレアンの蚤の市で、ホコリを被り動かなかった時計でしたが、心臓部にあたる部品を探しだし、
分解掃除と調整の結果、150年以上過ぎた時計が、今でも時を刻むのは嬉しいことです。


置き時計のケースは、若い貴族が釣り上げた魚を自慢げに持つポ-ズをしており、釣りを行う
私の趣味にあっています。

また、美しく大きなガラスのホヤ ・白磁の文字盤+ブレゲ針・手作り捲きカギなどが、素晴らしい19世紀の置き時計の証拠となっています。

ゼンマイを一杯に捲くと、2週間も動き続けますが、ゼンマイが解けてくると、振り子の動きは
元気を失い、時間に狂いも出て来るのは、
歳を重ねるにつれて弱って行く人間のようにも
思えます。

新年を迎え、この時計を動かす時、私も更に老いの道を進んだ事を、自覚させらる毎年です。
元旦や、冥土の旅の一里塚。 めでたくもあり、めでたくもなし。

                                      〈 手作り鍛造の美しいカギ 〉




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