2013年05月19日

パリより東京

5月16日、六本木にある国立新美術館に行き、特別展 貴婦人と一角獣展 を見学して来ました。

タペストリ-貴婦人と一角獣 は、西暦1500年代に制作された6面の連作で、フランスの至宝と
云われています。 このフランスの至宝が国外に持ち出されるのは、約40年前に米国メトロポリタン美術館への貸し出しに次ぎ、日本が2番目だそうです。

私は20数年前に、パリにあるクリュニ-中世美術館 を見学し、貴婦人と一角獣のタペストリ-を、
始めて観ています。 この美術館では、特別展示室の広間の壁面に、人間の五感表わすと云われる5枚のタペストリ-が連なって掛けられ、「我が唯一の望み」のタペストリ-は離れた円柱に掛けられていました。
これら作品の背景色は赤ですが、タペストリ-保護のためか特別展示室の照明は暗く、薄暗い中で見るため、これらを見た時は、ずいぶんと古色蒼然の赤色と感じ、16世紀からの時を経た織物では当然と思っていました。

4月初旬に、小平駅の線路沿いの広告看板群の中に貴婦人と一角獣展 の広告を見て、広告絵の
赤の鮮やかさが、このようではないはずと、気になってしまいました。
この事を、4月3日にブログ記事 貴婦人と一角獣 で、「看板絵の色彩を見て、その鮮やかな色を
期待し新国立美術館に行くと、期待外れを感じてしまい、フランスの至宝 と云われる所以の部分を見落としてしまうのでは、と余計な心配です。」と、述べてしまいました。

5月16日に、国立新美術館の会場に入り少し進みますと、天井が高く広い特別展示室があり、6枚のタペストリ-は、1枚づつ程よく離れた場所の壁に掛けられていました。
新美術館の高い照明技術で、各タペストリ-は明るく浮き出て見え、下の方の赤は色あせた感じの部分もありましたが、大半は広告絵に近い鮮やかな赤に近く、どの作品も見応えある美しさでした。

これらのタピストリ-を日本に貸し出すにあたり、フランスで修理をしたそうですので、ひどく色あせた部分は織り糸の替えがあったはず、今の時代の LED を使った照明では、光線の力で作品を傷めることが少なく、より明るく照明出来ているもの、と思えました。

6枚のタペストリ-の特別展示室から出ると、高精密デジタルシアタ-があり、各タピストリ-の詳細説明・千花模様(ミル フル-ル)/小動物の拡大と解説をスクリ-ンで見ることが出来、クリュニ-
中世美術館では良く分からなかった部分を、詳しく見取れました。
さらに、出口に近い映像コ-ナ-では、貴婦人と一角獣タペストリ-の由来・パリの風景・クリュニ-
中世美術館・タペストリ-工場などを画面から知ることも出来ました。


この貴婦人と一角獣のタペストリ-は、日本での展示会が終わると、パリのクリュニ-中世美術館に戻りますが、
あの薄暗い特別展示室の鑑賞では、本来の美しさが
分からないものと思えます。

このフランスの至宝 貴婦人と一角獣 を、より良く鑑賞し
理解出来るのは、パリ本家の美術館よりも、東京の国立新美術館と云う事が出来、出掛け甲斐がありました。

5月26日午前9より、NHK Eテレ「日曜美術館」で、
貴婦人と一角獣 が放映されますので、また楽しめます。


  





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