2013年05月13日

トイレ事情 あるき遍路回想

歩き遍路の水分補給 は、飲料自販機に頼れば良いと考えスタ-トしたが、旧遍路道で通り抜ける
古い集落や農村などには自販機が見当たらず、困った経験をした。

別に、戸惑った経験として、宿の和式トイレ使用 があった。

昔からのお遍路宿や民宿のほとんどが、和式トイレの共用であり、四国の水事情から水は流さない
浄化槽タイプが多かった。
浄化槽では、槽に落ちてきた糞尿を微生物を使って分解処理するそうだが、トイレを多くの人が使う宿では、浄化槽の中で分解処理が間に合わず、強烈な臭いを発していた。
トイレの窓が開けられ、芳香剤が置かれていたがあまり効かず、強烈な臭いにヘキエキさせられた。
さらに、和式トイレのしゃがみ込む姿勢は苦痛を感じ、落ち着いて用を足しづらいものだった。

歩き遍路で、毎朝に快便を得られるかどうか?は非常に大切なことで、宿から出発前に大の用を
済まさずにいると、本来は排泄すべき物を体に留めており、歩きへの負担となってしまうものだ。
さらに、歩いている最中に便意を催して来たりすると、場所探しで困った状況に陥ちいってしまう。

汲み取りの和式トイレで育った私だが、今は洋式+ウォッシュレット+消臭機能付きのトイレに慣れて
しまっており、出来れば洋式水洗トイレを使いたいと思いながら、和式トイレを使っていた。

歩き遍路を進める内に、人口の多い地区にあるコンビニのトイレと、国道沿いなどにある道の駅
トイレを使用出来ることが分かり、困った時に使わせてもらうようになった。
特に、駅の道の多機能トイレ内は広く、リュックや金剛杖・菅笠などを置く十分なスペ-スがあり、
落ち着いて使わせてもらった。

気持ち良く清潔な洋式トイレに慣れてしまった私は、歩き遍路の泊まり宿で、和式トイレの使用を
望まなかったが、「郷に入れば、郷に従え」を忘れ、出遭う全てを受け入れねばならぬ遍路修業で、我が儘な考えをしていた事であり、反省しなければならない。

 〈 四国のトイレで時々見た、水鉄砲/ピストル。〉
トイレ事情 あるき遍路回想
*便器の下中ほどにバタフライ弁があり、浄化
  槽から上がってくる臭気を止めている。

*用足しの後、バタフライ弁にのった汚物を、
 水鉄砲/ピストルから出る水で、弁の下に
 洗い流す。



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