2016年12月28日

良い年を!

                    ア-カイブ記事            公開 : 2011年12月24日

スパゲティとオリ-ブオイルのストックが少なくなり、御徒町に買いに出かけた。
御徒町と言えばアメ横が思い浮かぶが、いつも買うのはデイスカウントストアの多慶屋 だ。
春日通りと昭和通りの交差点の角にある、紫色のビルが多慶屋1号館。

ディ・チェコ のスパゲティ No.11 500g は、138円で買える。(近所の西友では198円。)
他の食品や酒類も、リ-ズナブルな価格で買え、消費量が多い食品をまとめ買いし、倹約する。
生活防衛の手段ゆえ、交通費を考慮しながら、買う品々の地元のベスト値段を頭に入れ、買出しに
出かけている。

JR御徒町駅を出て、昭和通りに向かうと、反対方向から紫色のビニ-ル袋を提げ、買い物を終えた人達が、ぞろぞろとすれ違う。
仲御徒町交差点に近づくと、ビッグイシュ-を立ち売りする、30歳台の販売者が目に入った。

ビッグイシュ-は、ホ-ムレスの自立促進目的で発行される冊子で、登録されたホ-ムレスが街頭の販売者となる。
一冊300円のうち、160円が販売者の収入となり、彼らの命を繋ぐ糧の元となる。

片手にかざしていた冊子の表紙絵が、2年半住んだ懐かしいベルギ-の漫画ヒ-ロ-タンタンと気付き、買い求めた。

300円を払うと、彼は笑顔で「ありがとうございます。」の次に「良い年を、お迎え下さい。 」を、付け加えてくれた。
良い年を、お迎え下さいの言葉に、私は驚きを感じたが、会釈だけして
多慶屋へと向かった。

買い物を終え、交差点に戻ると、ビッグイシュ-の販売者は、片手に冊子をかざし販売を続けていた。 この日の外気温は、6℃。 片手を持ち上げ、冷たい路面に立ちっ放しの販売仕事は、辛く大変なものだ。

帰りの電車の中、暖房の効いたシ-トに座り、ビッグイシュ-の特集記事「タンタンと映画」を読んで
いて、「絶対にあきらめないタンタンが、…。」の、くだりが目に入った。

冊子から目を離し、あの若い販売者も絶対にあきらめず、やがて社会復帰をして欲しいと、願った。
そして、「彼にとって、より良い年と、なりますように。」と、祈りを加えた。

追記 : 2016年12月28日
一昨日、浅草に出かけ、帰路にアメ横をぶら歩きし、暮れの買い物で多慶屋へと向かいました。
仲御徒町交差点に辿り着くと、ビッグイシュ-を立ち売りする人が、今もいるのを見ました。

東京では有効求人倍率が2倍を超える人手不足の世に、ホ-ムレスの人たちは住所を持てない
ため、働きたくても雇ってもらえない実情から、ビッグイシュ-の立売りを続けているものです。

負の連鎖 に陥った人達に、負の鎖を断ち切る手立てを、政治家は考えて欲しいと思いました。
なお、買い求めたビッグイシュ-最新号の特集は、「壊れた物を修理して、再び使う。」でした。



  


  • Posted by ボブ at 10:03Comments(0)雑記