2014年02月19日

注意/警告 あるき遍路回想

歩き遍路を通して、長い道のりを歩く中、多くの注意/警告の標識類を、見ることになった。
それらを見て、気を付けて歩かねばと思ったものだが、四国ならではのものや、お遍路に向けての
注意などもあった。

1.マムシに注意
始めに見て驚いたのは、マムシに注意!の立札・吊るし札で、その後、
数え切れずの数を、見ることになった。

特に、旧遍路道や山道にはマムシ注意!の立札・吊るし札が多くあり、近くの道路で車に轢かれた蛇を、10匹以上も見ている。


生きたマムシにも、何度か出遭った。注意札を見て、気を付けて歩いていると、何か動くものが居て、
立ち止まり目を凝らして見るとマムシと分かり、たいがい相手が先に草むらへと隠れていった。
この様な時に、金剛杖 を持ち歩いていることで、随分と気強くいられたものだった。

2.イノシシに注意

イノシシの出没は、日本各地のニュ-スで伝えられているが、特に旧遍路道にはイノシシに注意!の看板が、あちこちに立っていた。  歩き遍路者の中には、昼間でもイノシシを目撃した人もいて、
ばったり出遭わさないようにと願い、歩いていた。

85番八栗寺に上る旧遍路道では、店のオバサンが「夕方になると、イノシシがゾロゾロ出てくるから、グズグズ歩いていないほうがいいよ。 なにしろ、ここはイノシシ銀座なんだから。」と、真面目に
注意してくれたのを、思い出す。

3.強風に注意
高知県に入って、強風への警告表示をかなり多く見た。 この表示では、強風で車が半分浮き上がっており、少しオ-バ-ではと思った。
10月17日、30番善楽寺をお詣りした後に、台風21号の影響で風雨が強くなり、傘・菅笠が使えなくなり、ゴアテックスの雨着を雨が染み透り、
全身ずぶ濡れとなってしまった。

翌日、風雨は弱まっており、傘をさし歩き出したら、瞬間の強風に傘のカ-ボンファイバ-製の骨がバッキン!と大きな音と共に、折れてしまった。 強風警告を甘くみた私を、反省させるものだった。

4.カニ に注意

徳島県美波町の道路沿いにあった標識は、カニ に注意!だった。
普段は山に住み、産卵期に海に向かい道路を横切る赤手ガニの保護のため、設置されていると教わった。

マムシ・イノシシでオビヤカサレていた私は、この標識を見て心が和ま
された。


5.勧誘に注意
         『告』
「最近この街道で、新興宗教への勧誘をしつっこく繰り返し、お遍路さんに付きまとう者がいます。 無視するのが一番です。」 ヘンロ仲間より

悩みを抱える人・心が弱っている人たちを、食い物として狙う連中が居ることを教えており、マムシ・イノシシ以上に恐ろしい存在と思った。

この他にも、別のたぐいの注意/警告の標識を写真に撮ってあり、これらは見知らぬ土地を歩いた思い出となっている。


  


  • Posted by ボブ at 09:40Comments(0)四国あるき遍路