2013年08月20日

花への供養

                     ア-カイブ記事      公開 : 2011年8月17日

8月13日の夜、4年ぶりに、月下美人の花が咲きました。 10数年前に、友人のK氏から鉢植えで貰ったものです。 今年、久しぶりに株分けし植え替えたのが、良かったのでしょうか?

夕方5時頃に、上向きに持ち上がった蕾が急に膨らみ始め、その夜の開花を確信しました。

美しく、しかし一晩しか咲かない薄命の花、半夜の見物のため、いそいそと冷酒を買いに行きました。 7時になって、先端にぽっかりと穴が開きましたが、その後なかなか全開へと進まず、待ちきれず  晩酌を始めました。

NHKの懐かしのメロディを見聞きし、9時になった頃、部屋の中に芳香が漂い始め、本格的な開花 へと進みました。
ベランダから夏の夜空を見上げると、中空に満月に近い月が登っており、月下美人はこの月のタイミングを、待っていたのかも知れません。
純白色で豪華な花姿は、天女の羽衣を連想させ、芳しい香があたり一面に漂うなか、ほど良く冷えた冷酒を飲みながら、贅沢な月下美人の花見の時間を楽しみました。

翌日K氏に開花の報告電話をすると、いつもの とうり彼は、「咲き終わった花を食べて供養したか?」と、 聞いてきました。
「咲き終わった花を切り取り、捨てればただの ゴミになってしまうが、食べてあげれば、花への供養になるのさ。」と、のたまいます。

「湯がいて、二杯酢がいいよ。テンプラにも出来るがね。」と、酒の師匠はご指導します。
実際に、湯がいて二杯酢で食べてみると、ヌメリが少しあり、ザクザク感のある乙な味でした。


そう、月下美人の花は、食べられる花(edible flower)でもあるのです。

暗くした部屋で、フラッシュを使わず撮った写真は、ピンボケ気味で、本来の美しさが出ていません。 花の直径は、14Cmでした。

  


  • Posted by ボブ at 09:40Comments(0)植物・園芸