2013年05月29日

最後の晩餐は?

                      ア-カイブ記事            公開 : 2012年5月31日

日経新聞土曜版に載る「食の履歴書」は、一人の有名人に、人生における
食べ物との関わり・食への想いをインタビュ-し、特集記事とするものです。

この特集の中に、小さなコラムが二つあり、その一つが 【最後の晩餐】 です。
この 【最後の晩餐】 のコラムでは、インタビュ-された有名人が最後の晩餐を
行うならば、何をどの様に食べたいか?を、語らせます。
ある人は自分の一番の好物を挙げ、別のある人は思い出深い場所での食事を挙げる等、さまざまな答えがあり、楽しく読んでいます。

私は毎日の食事を自分で作っており、食べ物に好き嫌いは無く、食事への料理には旬の食材・新鮮な食材を使い、調味も自分好みとしますので、いつも美味しく食べています。
私の場合の【最後の晩餐】 は?と、改めて考えてみますと、「あれを食べたい。」「これも食べたい。」「こうして食べたい。」などが浮かび、答えは容易にまとまりません。

今年、入院中の先輩を見舞い、健啖家で常に飲食を楽しんでいた彼が、まったく食欲を失い、食事が出来ずにやせ細っているのを、目の当たりにしました。
見舞いの話の中で、彼は、「あれこれ食べたいと思うのだが、実際にそれらが食事に供されても、
口の中で食べ物として感じることが出来ず、飲み込むことも出来ない。」と、辛そうに話しました。

この見舞いから、【最後の晩餐】に何を食べるか?の以前に、【最後の晩餐】はいつ食べるか?
考えるべきと、私は気付きました。

新聞のコラムで問う 【最後の晩餐】 は、問われた有名人の晩年に行われるものと、考えます。
その場合、人は歳を重ねて行くと、歯の多くが失われてしまい、咀嚼に不自由し、味覚感覚も衰え、消化器官は弱って等で、今の年齢で選んだ食べ物を、【最後の晩餐】で食べても感動は得られず、
場合によっては苦痛を伴うこともあると、想像します。

一方で、災害や不条理な事故・事件等で早死にし、天寿を全うできない人生も、見られる時代です。 平均寿命まで生きられるか?、予測出来ない早死にとなるのか?は、まさに神のみぞ知るものです。

以上あれこれ考えて、私の結論は 【最後の晩餐】 は、毎月単位で行う ことにしました。
まず、すぐにも 【最後の晩餐】 を実施し、今まで無事の生涯に感謝し、 第1回目の【最後の晩餐】を楽しみます。 その後、1ヶ月が過ぎる毎に、次の 【最後の晩餐】 を行い、食への関心が失われない限り、ずっと続けて行くものです。

こうすれば、急に天に召されても、【最後の晩餐】を確実に行えていますし、次回の機会には「これも食べたい。」で 【最後の晩餐】を楽しめ、多くの計画食事の思い出が、出来て行きます。
なお、このボブ流 【最後の晩餐】では、必ずしも豪華な食事を必要とせず、何かしらテ-マがある
食事であれば良いものです。

加齢と共に食への好みが変わる、病気など体調変化で食事制限が起きて来る等も、考えられます。 
私にとって、食事は楽しみの一つですので、楽しみが続くよう健康に留意し、好みの変化も勘定に
入れ、毎月の 【最後の晩餐】 を出来る限り続け、食生活での満ち足りた思い出を、積み重ねて行きたい、との答えとなりました。

なお、私の目標とする健康長寿が実現すると、最終の【最後の晩餐】では、梅干し茶漬け+香の物 だけかも知れません。

追記 : 2013年5月29日
昨日は、上京して来た弟と東京スカイツリ-に上がって、下界の景色をたっぷりと俯瞰しました。
下界に戻って、昼は 駒形どぜう の入れ込み座敷で、弟も好きなどぜう鍋などを食べて、今月の
【最後の晩餐】としました。  


  • Posted by ボブ at 18:03Comments(0)食べ物

    2013年05月24日

    美味・珍味 あるき遍路回想

    旅の楽しみの一つは、その地ならではの食べ物を知ることで、四国遍路の旅も同じだった。

    宿で出された食事、ビジネスホテルに泊まった夜の外食、歩きの最中に買った
    昼飯の弁当などなど、歩き進む各地で様々な食べ物に出合い、どれも美味しく
    食べ、歩くエネルギ-の本としていた。

    毎日30~40Km歩く遍路旅は、胃腸の調子が良くなり、快食の日々が続き、食事に地元ならではの食べ物・珍しい食べ物が供されると嬉しく、さらに食が進んでいた。

    食べ物に好き嫌いが無い私は、味の良し悪しも良く分かる方で、未経験の食べ物に出合うと、必ず
    食べ試したくなり、昨年の四国あるき遍路でも、美味・珍味な食べ物の数々が、舌の記憶に残った。

    ☆.あるき遍路で味わった食べ物
     ①.カツオ塩タタキ … 土佐のカツオは、今まで食べたカツオと別の魚かと思うほど美味しく、塩を
             擦り込ませた刺身を、スライスのニンニクと一緒に食べるのが、本場の食べ方。 

     ②.サバ塩タタキ … 土佐清水のブランド サバを、塩タタキで味わった。 サバとは思えぬ旨さ。 

     ③.サワラ刺身 … 太平洋側で獲れるサワラだけが、刺身で食べられると、教わりながら食べた。
                              
     ④.スマガツオ刺身 … 徳島の外食で、今日の一押しとして薦められ食べた。 濃厚な味の刺身。  

     ⑤.鯛の兜煮 … 伊予北条で泊まった太田屋旅館は、お遍路さんには鯛めしをサ-ビスしてくれ、
             オカズの一品に鯛の頭を兜割にして、ゴボウ・他と炊いてくれた。 これが絶品の味。

     ⑥.四方竹煮物 … 10月に採れる細いタケノコで、切り口が四角い。宿で食べ美味しかったので、
                 外食時の飲み屋で頼んだら、丼ぶり一杯も出て、他の品を多く頼めなくなった。

     ⑦.マコモダケ天ぷら … 外食時にアスパラガスのような味だと教わり、頼んだ。上品な食味。
               タケノコ・キノコの類と思って頼んだものだが、違っていて、四国特産でもなかった。

     ⑧.マンボウから揚げ … 鳥のから揚げと同じような食感。 一皿290円とお手頃値段だった。

     ⑨.アコヤガイひもかき揚げ … 宇和島手前の内海では、真珠養殖を行っており、泊まった宿で
                        今日から手に入るようになったと、サ-ビスとして、出してくれた。

     ⑩.ウツボのタタキ … 高知で食べ損ね、戻った徳島の飲食店で食べた。 少しウナギに似た
               味で、タタキは旨かった。 ウツボを調理出来る板前が、少ないとの話だった。

     ⑪.長太郎貝焼き … 長太郎貝とはどんなものか?と注文したら、ホタテ貝を小さくした形で、
            貝殻は様々な色(紫・橙・黄など)をしたヒオウギ貝だった。 ホタテより甘味があった。  

     ⑫.せい塩茹で … 「せい、入りました。」と貼ってあり、せいとは何か?と注文した。 せいとは
             亀の手の方言で、塩茹でされた亀の手は、濃厚な貝+海老の味がして美味だった。

    四国には、まだまだ美味しい食べ物・珍しい食べ物があるので、また四国を訪れ、その時は遍路旅ではなく、四国の味探訪の旅としたい。

           〈 亀の手 大きさ 6センチ 〉                〈 土佐久礼 福屋旅館の夕食 〉

      


  • Posted by ボブ at 09:29Comments(2)四国あるき遍路

    2013年05月19日

    パリより東京

    5月16日、六本木にある国立新美術館に行き、特別展 貴婦人と一角獣展 を見学して来ました。

    タペストリ-貴婦人と一角獣 は、西暦1500年代に制作された6面の連作で、フランスの至宝と
    云われています。 このフランスの至宝が国外に持ち出されるのは、約40年前に米国メトロポリタン美術館への貸し出しに次ぎ、日本が2番目だそうです。

    私は20数年前に、パリにあるクリュニ-中世美術館 を見学し、貴婦人と一角獣のタペストリ-を、
    始めて観ています。 この美術館では、特別展示室の広間の壁面に、人間の五感表わすと云われる5枚のタペストリ-が連なって掛けられ、「我が唯一の望み」のタペストリ-は離れた円柱に掛けられていました。
    これら作品の背景色は赤ですが、タペストリ-保護のためか特別展示室の照明は暗く、薄暗い中で見るため、これらを見た時は、ずいぶんと古色蒼然の赤色と感じ、16世紀からの時を経た織物では当然と思っていました。

    4月初旬に、小平駅の線路沿いの広告看板群の中に貴婦人と一角獣展 の広告を見て、広告絵の
    赤の鮮やかさが、このようではないはずと、気になってしまいました。
    この事を、4月3日にブログ記事 貴婦人と一角獣 で、「看板絵の色彩を見て、その鮮やかな色を
    期待し新国立美術館に行くと、期待外れを感じてしまい、フランスの至宝 と云われる所以の部分を見落としてしまうのでは、と余計な心配です。」と、述べてしまいました。

    5月16日に、国立新美術館の会場に入り少し進みますと、天井が高く広い特別展示室があり、6枚のタペストリ-は、1枚づつ程よく離れた場所の壁に掛けられていました。
    新美術館の高い照明技術で、各タペストリ-は明るく浮き出て見え、下の方の赤は色あせた感じの部分もありましたが、大半は広告絵に近い鮮やかな赤に近く、どの作品も見応えある美しさでした。

    これらのタピストリ-を日本に貸し出すにあたり、フランスで修理をしたそうですので、ひどく色あせた部分は織り糸の替えがあったはず、今の時代の LED を使った照明では、光線の力で作品を傷めることが少なく、より明るく照明出来ているもの、と思えました。

    6枚のタペストリ-の特別展示室から出ると、高精密デジタルシアタ-があり、各タピストリ-の詳細説明・千花模様(ミル フル-ル)/小動物の拡大と解説をスクリ-ンで見ることが出来、クリュニ-
    中世美術館では良く分からなかった部分を、詳しく見取れました。
    さらに、出口に近い映像コ-ナ-では、貴婦人と一角獣タペストリ-の由来・パリの風景・クリュニ-
    中世美術館・タペストリ-工場などを画面から知ることも出来ました。


    この貴婦人と一角獣のタペストリ-は、日本での展示会が終わると、パリのクリュニ-中世美術館に戻りますが、
    あの薄暗い特別展示室の鑑賞では、本来の美しさが
    分からないものと思えます。

    このフランスの至宝 貴婦人と一角獣 を、より良く鑑賞し
    理解出来るのは、パリ本家の美術館よりも、東京の国立新美術館と云う事が出来、出掛け甲斐がありました。

    5月26日午前9より、NHK Eテレ「日曜美術館」で、
    貴婦人と一角獣 が放映されますので、また楽しめます。


      


      


  • Posted by ボブ at 11:00Comments(0)外出

    2013年05月13日

    トイレ事情 あるき遍路回想

    歩き遍路の水分補給 は、飲料自販機に頼れば良いと考えスタ-トしたが、旧遍路道で通り抜ける
    古い集落や農村などには自販機が見当たらず、困った経験をした。

    別に、戸惑った経験として、宿の和式トイレ使用 があった。

    昔からのお遍路宿や民宿のほとんどが、和式トイレの共用であり、四国の水事情から水は流さない
    浄化槽タイプが多かった。
    浄化槽では、槽に落ちてきた糞尿を微生物を使って分解処理するそうだが、トイレを多くの人が使う宿では、浄化槽の中で分解処理が間に合わず、強烈な臭いを発していた。
    トイレの窓が開けられ、芳香剤が置かれていたがあまり効かず、強烈な臭いにヘキエキさせられた。
    さらに、和式トイレのしゃがみ込む姿勢は苦痛を感じ、落ち着いて用を足しづらいものだった。

    歩き遍路で、毎朝に快便を得られるかどうか?は非常に大切なことで、宿から出発前に大の用を
    済まさずにいると、本来は排泄すべき物を体に留めており、歩きへの負担となってしまうものだ。
    さらに、歩いている最中に便意を催して来たりすると、場所探しで困った状況に陥ちいってしまう。

    汲み取りの和式トイレで育った私だが、今は洋式+ウォッシュレット+消臭機能付きのトイレに慣れて
    しまっており、出来れば洋式水洗トイレを使いたいと思いながら、和式トイレを使っていた。

    歩き遍路を進める内に、人口の多い地区にあるコンビニのトイレと、国道沿いなどにある道の駅
    トイレを使用出来ることが分かり、困った時に使わせてもらうようになった。
    特に、駅の道の多機能トイレ内は広く、リュックや金剛杖・菅笠などを置く十分なスペ-スがあり、
    落ち着いて使わせてもらった。

    気持ち良く清潔な洋式トイレに慣れてしまった私は、歩き遍路の泊まり宿で、和式トイレの使用を
    望まなかったが、「郷に入れば、郷に従え」を忘れ、出遭う全てを受け入れねばならぬ遍路修業で、我が儘な考えをしていた事であり、反省しなければならない。

     〈 四国のトイレで時々見た、水鉄砲/ピストル。〉

    *便器の下中ほどにバタフライ弁があり、浄化
      槽から上がってくる臭気を止めている。

    *用足しの後、バタフライ弁にのった汚物を、
     水鉄砲/ピストルから出る水で、弁の下に
     洗い流す。
      


  • Posted by ボブ at 09:56Comments(0)四国あるき遍路

    2013年05月06日

    水分補給 あるき遍路回想

    昨年10月4日からの、乗り物を使わない四国あるき遍路で、時々困ったのが水分補給だった。

    出発前、持ち物を揃えていた時に、水筒を持参するかどうか、迷っていた。
    あれこれ物色し手に持っと、水筒自体に重さがあって、水を入れれば更に重い持ち物になる事と、
    毎日の洗ったり・水を入れたりが面倒と思えてきた。
    結論として、自販機でペットボトル飲料を買えば済むと考え、水筒持参は止めてしまった。

    実際に遍路道を歩き始めると、旧遍路道が通る古い集落や農村では、商店は止め閉っている事が
    多く、過疎化が進んでいる土地には自販機は無く、飲料の調達が難しい状況に遭ってしまった。

    昨年10月の四国は好天が多く、夏を感じる暑さが残る中、12Kg のリュックを背負っての歩きは、
    すぐに汗が噴出し汗だくとなってしまい、いくら水分を補給しても、喉がすぐに渇くもので、脱水症に
    ならないよう自販機を探しながら歩いていた。

    ようやく自販機を見つけると、その場で飲む飲料の他に、500ccのペットボトル飲料2本を余分に
    買い、常に予備として持ち歩くようになった。 10月中に飲んだペットボトル飲料は、毎日6~7本と
    なったが、それらは30~40Km歩いている内に、すべて汗となり消えていった。

    夕方に、ようやく宿入りが出来ると、すぐ風呂に入れてもらい汗を流し、6時には夕食となった。
    この夕食時に飲むビ-ルは堪らなく旨いもので、乾ききった土に吸い込まれる雨の如く、大瓶1本はあっと云う間に、我が体に吸い込まれていった。
    追加のビ-ルを頼みたかったが、他のお遍路で2本も飲んでいる人はおらず、また長い時間での
    夕食は、宿に迷惑を掛ける事と知り、大瓶ビ-ル1本で我慢し、早々に自分の部屋に引き上げた。

    就寝までに時間はたっぷりあることと、日中の歩きで疲労を感じる体は、アルコ-ル水補給を求めており、必然的に部屋での飲酒となっていた。

    部屋で飲む酒類は、いつも苦労せずに買うことが出来た。 四国では、酒類の自販機があちこちに
    設置されており、「未成年は…。」などの注意書きはなく、何時でも自由に買えた。 
    また、土佐の酒店・飲み屋には、キリンラガ-ビルのポスタ-が貼られ、たっすいがは、いかん! と書かれおり、お国の方言・飲酒の文化を知ることも出来た。

    昼間は、飲料水の自販機を探しながら歩き、夕方になると、酒類の自販機を探しながら歩いたが、
    酒類の自販機の方が容易に見つかり、四国ならではの有り難い文化を感じた。

    宿の部屋で自販機で求めた酒類を飲み、「だっすい(脱水症)は、いかんぜよ!」とばかり、十分な
    アルコ-ル水の補給を行い、その夜の熟睡で疲労回復の毎日だった。

            〈 さすが四国、嬉しい自販機。 〉
      


  • Posted by ボブ at 10:50Comments(0)四国あるき遍路