2013年05月24日

美味・珍味 あるき遍路回想

旅の楽しみの一つは、その地ならではの食べ物を知ることで、四国遍路の旅も同じだった。

宿で出された食事、ビジネスホテルに泊まった夜の外食、歩きの最中に買った
昼飯の弁当などなど、歩き進む各地で様々な食べ物に出合い、どれも美味しく
食べ、歩くエネルギ-の本としていた。

毎日30~40Km歩く遍路旅は、胃腸の調子が良くなり、快食の日々が続き、食事に地元ならではの食べ物・珍しい食べ物が供されると嬉しく、さらに食が進んでいた。

食べ物に好き嫌いが無い私は、味の良し悪しも良く分かる方で、未経験の食べ物に出合うと、必ず
食べ試したくなり、昨年の四国あるき遍路でも、美味・珍味な食べ物の数々が、舌の記憶に残った。

☆.あるき遍路で味わった食べ物
 ①.カツオ塩タタキ … 土佐のカツオは、今まで食べたカツオと別の魚かと思うほど美味しく、塩を
         擦り込ませた刺身を、スライスのニンニクと一緒に食べるのが、本場の食べ方。 

 ②.サバ塩タタキ … 土佐清水のブランド サバを、塩タタキで味わった。 サバとは思えぬ旨さ。 

 ③.サワラ刺身 … 太平洋側で獲れるサワラだけが、刺身で食べられると、教わりながら食べた。
                          
 ④.スマガツオ刺身 … 徳島の外食で、今日の一押しとして薦められ食べた。 濃厚な味の刺身。  

 ⑤.鯛の兜煮 … 伊予北条で泊まった太田屋旅館は、お遍路さんには鯛めしをサ-ビスしてくれ、
         オカズの一品に鯛の頭を兜割にして、ゴボウ・他と炊いてくれた。 これが絶品の味。

 ⑥.四方竹煮物 … 10月に採れる細いタケノコで、切り口が四角い。宿で食べ美味しかったので、
             外食時の飲み屋で頼んだら、丼ぶり一杯も出て、他の品を多く頼めなくなった。

 ⑦.マコモダケ天ぷら … 外食時にアスパラガスのような味だと教わり、頼んだ。上品な食味。
           タケノコ・キノコの類と思って頼んだものだが、違っていて、四国特産でもなかった。

 ⑧.マンボウから揚げ … 鳥のから揚げと同じような食感。 一皿290円とお手頃値段だった。

 ⑨.アコヤガイひもかき揚げ … 宇和島手前の内海では、真珠養殖を行っており、泊まった宿で
                    今日から手に入るようになったと、サ-ビスとして、出してくれた。

 ⑩.ウツボのタタキ … 高知で食べ損ね、戻った徳島の飲食店で食べた。 少しウナギに似た
           味で、タタキは旨かった。 ウツボを調理出来る板前が、少ないとの話だった。

 ⑪.長太郎貝焼き … 長太郎貝とはどんなものか?と注文したら、ホタテ貝を小さくした形で、
        貝殻は様々な色(紫・橙・黄など)をしたヒオウギ貝だった。 ホタテより甘味があった。  

 ⑫.せい塩茹で … 「せい、入りました。」と貼ってあり、せいとは何か?と注文した。 せいとは
         亀の手の方言で、塩茹でされた亀の手は、濃厚な貝+海老の味がして美味だった。

四国には、まだまだ美味しい食べ物・珍しい食べ物があるので、また四国を訪れ、その時は遍路旅ではなく、四国の味探訪の旅としたい。

       〈 亀の手 大きさ 6センチ 〉                〈 土佐久礼 福屋旅館の夕食 〉

  


  • Posted by ボブ at 09:29Comments(2)四国あるき遍路